四国八十八ヶ所 84番札所 屋島寺 琴電屋島駅

四国八十八ヶ所 84番札所 屋島寺について
屋島寺は、以下のような特徴があります。
天平勝宝6年(754年)、唐から来日した鑑真和上が屋島北嶺に創建し、後に空海が南嶺に移したと伝えられる古刹です。
鎌倉時代に建てられた本堂や、空海が彫ったとされる十一面千手観音坐像、平家供養の鐘など、国指定重要文化財が多くあります。
屋島は源平合戦の古戦場で、屋島寺には那須与一の弓や源氏の白旗などの遺物が展示されています。
屋島寺の敷地内には、日本三大タヌキのひとつである屋島太三郎狸を祀る蓑山大明神や、鑑真和上や空海を祀る堂宇もあります。
以上が四国八十八ヶ所 84番札所 屋島寺の概要です。
屋島寺へのアクセス方法
屋島寺へのアクセス方法は、以下のような選択肢があります。
車・バイク:屋島スカイウェイ(無料)を通って、屋島山上にある駐車場(普通車300円)に停める。
駐車場から東大門まで約2分。
電車・バス:JR屋島駅または琴電屋島駅からことでんバス屋島山上シャトルバス(100円)に乗って、屋島山上に行く。
屋島山上に着いたら、徒歩3分で東大門に到着します。
四国村からも乗れる。
徒歩(登山):琴電屋島駅またはJR屋島駅から登山ルートを歩いて、屋島山上に行く。
片道45分~1時間ぐらい。
以上が屋島寺へのアクセス方法です。
屋島寺の見どころ
本堂:鎌倉時代に建立された重要文化財。
中には本尊の十一面千手観音像(重要文化財)が安置されていますが、拝観するには宝物館に行く必要があります。
梵鐘:貞応2年(1223年)の銘がある重要文化財。
平家供養の鐘とも呼ばれます。
宝物館:有料で拝観できる美術館。
本尊や源平盛衰記絵巻物、源氏の白旗、屋島合戦屏風など豊富な寺宝が保存・展示されています。
蓑山大明神:本堂の右にある祠。
四国狸の総大将「太三郎狸」と呼ばれる土地の氏神で、子宝、縁結びや家庭円満などの神さまです。
雪の庭:宝物館の中からガラス越しに眺めることができる庭園。
白い凝灰岩が露出しているため、雪の庭という名前がついています。
瑠璃宝の池(血の池):弘法大師がお経と宝珠を納めて池にしたという伝説があります。
その後、源平合戦の武士たちが血の付いた刀を洗ったことから血の池と呼ばれるようになりました。
可正桜:1665年(寛文5年)に高松藩士松平半左衛門が植えた7株のうち枯れずに残った1株を移したものです。
源平屋嶋合戦八百年祭供養碑:寿永4年(1185年)早春に繰り広げられた合戦の戦没者を800年後の昭和60年に弔ったものです。
句碑:芭蕉「夏艸やつはものどもの夢の跡」や梶原芭臣「松に月古き景色を時雨け里」など、屋島を詠んだ俳句や歌碑があります。
以上が屋島寺の見どころです。
蓑山大明神にお参り
本堂の右にある祠に向かってください。
そこには太三郎狸の像があります。
太三郎狸は四国狸の総大将で、蓑笠をつけた老人の姿で現れて弘法大師を案内したとされています。
子宝、縁結びや家庭円満などの祈願にご利益があると言われています。
お参りの際には、手水舎で手を清めてから、鈴を鳴らしてご挨拶しましょう。
お賽銭を入れて二礼二拍手一礼をして、心から願い事を祈ってください。
太三郎狸の話
太三郎狸の伝説や信仰について少し説明しましょう。
太三郎狸は、日本三大狸の一人とされる屋島に住む化け狸です。
その昔、平重盛に助けられた狸の長で、その恩義から平家の守護を誓いました。
平家の滅亡後は屋島寺に残り、歴代の住職に夢枕で屋島の合戦を見せたり、年に一度は自分の眷族にも見せたりしました。
太三郎狸は、人間に化けて鑑真や空海を屋島へ案内した狸であったともいわれます。
鑑真や空海に感銘を受けた太三郎狸は学問の大切さを悟り、屋島に狸の大学を設けて、多くの名のある狸が修行を積んだとされます。
太三郎狸は、その化けぶりや幻術で四国狸の総大将と言われるようになりました。
芝右衛門狸や団三郎狢といった有名な狸と化け比べをしたり、阿波狸合戦の仲裁役を買って出たりしました。
また日露戦争では、中国大陸へ渡って日本軍の味方をしたと言われ、小豆を兵士に変えて援軍をしたという伝説が残されています。
しかし江戸時代末期には、猟師に鉄砲で撃たれて命を落としました。
その後、徳島に移り棲み、人に憑いてさまざまな予言や憑き物落としをしたとされます。
現在は、屋島寺の本尊である千手観音菩薩の御用タヌキとして善行を積んだことから、「蓑山大明神」という法名で祀られています。
タヌキの習性は一夫一婦制とされることから、蓑山大明神は夫婦円満、家庭円満、縁結びの神とされます。
また商売繁盛や水商売の神でもあります。
子宝や福運をもたらすともいわれます。
四国八十八ヶ所 84番札所 屋島寺まとめ
屋島寺の概要や見どころ、アクセス方法などを簡単にご紹介しましょう。
屋島寺は、香川県高松市にある真言宗御室派の寺院で、四国八十八箇所霊場の第84番札所です。
天平勝宝6年(754年)に唐僧の鑑真が開創したと伝えられています。
その後、弘法大師が本尊の十一面千手観音像を彫造して安置しました。
本堂や梵鐘は国の重要文化財に指定されています。
屋島寺の見どころは、本堂の右に鎮座する蓑山大明神です。
ここには日本三大名狸の一人である屋島太三郎狸が祀られています。
太三郎狸は平家の守護を誓った義理堅い狸で、弘法大師や鑑真にも化けて道案内をしたと言われています。
太三郎狸は夫婦円満や縁結び、子宝などのご利益があるとされています。
屋島寺へのアクセス方法は、JR屋島駅または琴電屋島駅からことでんバスで「屋島山上」下車して徒歩約2分です。
また、屋島スカイウェイという自動車道路もありますが、自転車や歩行者も通行可能です。
山上には有料駐車場もあります。
以上が屋島寺まとめです。
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